節分の風習といえば、豆まき、恵方巻が有名です。
恵方巻の言い伝えとして、「恵方巻を切ると縁起が悪い」というのをよく聞きませんか?
でもスーパーでも半分に切られたものも売られていますし、いったいどうなの?って感じですよね。
この記事では、その疑問を解消すべく「恵方巻を切ると縁起が悪いって本当なのか」「恵方巻の正しい食べ方は?」という事を詳しくご紹介していきます。
参考にしてみて下さいね。
目次
恵方巻を半分に切ると良くないの?その理由は?
「恵方巻を半分に切ると縁起が悪い」という言い伝えがあると書きましたが、
その理由としては
- 恵方巻を切ると大事な縁が切れてしまう。
- 1本まるまる黙って食べるという、恵方巻のルールを破ることになる。
という事があげられます。
でもここで確認しておきたいことがあるのですが、そもそも恵方巻を食べる習慣というのは最近できた新しい風習だということです。
またこの風習の元々は、「宗教的な行事」でも「厄払いとしての行事」でもありません。
民間の風習を、海苔屋さんが海苔の消費宣伝活動の一環として全国に広めた習慣と言われているんですよ。
だから、この恵方巻を切ると縁起が悪いというのも、
「なんだか恵方巻を半分に切るなんて、縁起が悪そうだよね~」
「ほんとよね~」
みたいな軽いものと考えて良いんです^^
なので、小食な人、小さい子供など、1本まるまる食べるのが難しい場合は、気にせず食べきれる大きさに切って食べてOKなんです。
もともと恵方巻と呼ばれていたものは、現在売られている恵方巻よりはるかに短い巻き寿司だったそうですよ。
恵方巻は、今年1年の幸せを願って家族みんなで食事を囲むことに意味があるのです。
恵方巻の正しい食べ方は?作法を伝授!
恵方巻きの正しい食べ方は?
恵方巻の正しいとされている食べ方は
- その年の恵方をむいて
- 願い事をしながら、黙って最後まで食べる
というものです。
一説には、笑いながら食べるというものもあります(笑いながら食べるって至難の業ですが…… ^^;)。
節分の季節になると、スーパーなどで「今年の恵方は○○○です!」と方角が書いてあるのを見かけることがあると思います。
その年の恵方は、歳徳神(としとくじん:その年の福徳を司る神様)がいらっしゃる方角によって決められます。
恵方は毎年ややこしく決められているイメージがありますが
実は、「東北東、西南西、南南東、北北西」の4方向しかないんですよ!
驚きですよね。
これらの方向が、5年周期で変わっていくのです。「東北東→西南西→南南東→北北西→南南東」という順番です。
それにしても歳徳神様(とくとくじんさま)は、南南東によくいらっしゃるんですね^^
歳徳神様にお願いするのですから、そちらの方角を向くのは納得です!
恵方巻きを黙って食べるのはなぜ?
願い事をしながら黙って食べるのはナゼなのでしょうか。
現実的に、食べながら話をするのは難しいという事もあるでしょうし、お行儀が悪いという事もありますよね。
口をあけて食べると「口から幸福が逃げてしまう!」という説もありますよ^^
他にも面白い説があって、恵方巻はもとは民間の風習が元になって出来た文化です。
もともとこの風習を行っていたお母さんが、子供たちが食べながらペチャクチャお話しているのを見かねて、
「恵方巻を食べてるときにお話ししたら、今年1年不幸になりますよ。」
と、注意したところから始まったという説もあります。
どの時代のお母さんもこんな風に叱っていたのね~、と面白いですよね^^
もうひとつ「笑いながら食べる」というのもありますが、ひとつ前の黙って食べると矛盾しています。
このことからも、恵方巻にしっかりとしたルールは存在しない事がわかりますね。
「恵方巻は今年一年の幸せを願って、太巻きを恵方を向いて食べる」これさえ守れていたら充分なんじゃないでしょうか^^
ちなみに今年我が家は、恵方を向いてカットした太巻きを食べた後、手巻き寿司パーティーをしました!
家族みんなが納得できる「恵方巻ルール」を自分たちなりに作っていけたら良いですね。
恵方巻を切ると縁起が悪いって本当!?まとめ
恵方巻にはいろいろなルールが存在しますが、すべてを守るのはとても難しいです。
ちゃんとした「宗教行事」や「厄払い行事」ではなくもとは民間風習なので、ルールにとらわれず恵方巻を楽しむことが大切ではないでしょうか。
最近では、恵方巻の日には普通の太巻きだけでなく、海鮮巻きや、サラダ巻き、焼肉巻きなど様々な太巻きが売られるようになりました。
アレルギーがあったり苦手なものがあったりする人でも、恵方巻を楽しめるようになってきています^^
「今年の幸せを願って、巻きずしを食べる。」
「みんなでいっぱい笑う。」
それでいいんです。
ぜひ難しいことは考えずに、楽しく恵方巻を食べてみて下さいね!
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