師走の大みそかの夜、一年の締めくくりに除夜の鐘をついてみませんか?
日本人にとって古くからなじみ深い除夜の鐘は、煩悩(ぼんのう:心の悩みや苦しみ)を祓う力があるといわれています。
除夜の鐘の音を聞くことはあっても、自分で除夜の鐘をつく体験が出来るお寺は限られており、「除夜の鐘つき」はした事ないなぁという人が多いのではないでしょうか。
そこで、大阪で「除夜の鐘」が自分でつけるお寺を5つご紹介します。
「鐘をつきはじめる時間は何時からなのか」「鐘をつくのに予約が必要なのか」などなど、詳しくご紹介しますので参考にしてみて下さいね。
目次
大阪の除夜の鐘がつけるお寺「勝尾寺」(大阪府箕面市)
出典:http://www.katsuo-ji-temple.or.jp/worship/index.html
1300 年の昔から、勝運の寺として信仰されている「勝尾寺」。
源氏、足利、徳川と、歴史に名を残す武将たちがこぞって勝ち運を祈りに来たお寺で、境内のいたるところに置いてある「勝運(かちうん)ダルマ」が有名です。
「合格祈願」や「商売繁盛」などあらゆる勝負事にご利益があると、人気のお寺となっています。
有名で人気のあるこの「勝尾寺」で、大晦日の夜に除夜の鐘をつく事が出来ますよ。
大晦日の「除夜の鐘」は、抽選で選ばれた108名が年明けと共に(1月1日の0:00頃~)順番に鐘をつきます。
なぜ108名が抽選で選ばれるのかは、下記の「除夜の鐘」の由来を読んでみてください。
除夜の鐘をつく理由は、人の心にある煩悩を祓うためと言われています。
仏教では、人には百八つの煩悩(=ぼんのう)があると考えられてきました。その煩悩を祓うためにつく除夜の鐘の回数は108回とされています。
煩悩とは、人の心を惑わせたり、悩ませ苦しめたりする心のはたらきのことを言います。
108人が鐘をついた後は、自由に鐘がつけます。「勝尾寺」で除夜の鐘をついて煩悩をはらい、新しい年の勝ち運をいただきましょう。
【所在地】
〒562-8508 大阪府箕面市勝尾寺
【電車・バスでのアクセス】
- 北大阪急行「千里中央駅」からタクシーで約20分
- 阪急「北千里駅」からタクシーで約15分
- 阪急「箕面駅」からタクシーで約15分
- 大阪モノレール「彩都西駅」からタクシー約10分
- 北大阪急行「千里中央駅」からバスで約30分
【駐車場】
有り(第1(屋外)駐車場・第2(屋内)駐車場を利用)
普通車 2時間まで500円、以後1時間ごとに100円
【公式サイト】
勝運の寺「勝尾寺」
※令和2年1月1日〜1月3日の3日間、阪急バスは運休です。1月4日~通常運行。
大阪の除夜の鐘がつけるお寺「四天王寺」(大阪市天王寺区)
出典:http://www.shitennoji.or.jp/history.html
推古天皇元年(593年)に建立された、歴史あるお寺「四天王寺」。
聖徳太子ゆかりの由緒あるお寺で、立派な五重塔などの見どころある建物が沢山あり、観光客や参拝客でにぎわっているお寺です。
この四天王寺では、「北鐘堂(きたがねどう)」「太皷楼(たいほうろう)」「南鐘堂(みなみがねどう)」の3ヵ所で、除夜の鐘をつく事が出来ます。
自分が希望する場所で並び、午後11時から先着108名に配られる整理券をもらう事で、11:30~除夜の鐘がつけますよ。
一番人気の鐘つき場所は「北鐘堂(きたがねどう)」ですが、他の2カ所も整理券待ちの行列が出来るようです。
でも四天王寺では、108打以降も名前をかえて午前3時頃まで鐘をつけますので、もし除夜の鐘がつけなくても鐘をつくことは出来ます。
除夜の鐘から変更になる名前は、下記の通りです。
- 「北鐘堂」・・・除夜の鐘→開運の鐘
- 「太皷楼」・・・除夜の鐘→招福の鐘
「南鐘堂」は108打のみで、その後は閉堂となっています。
四天王寺では、大晦日の午後11時半から「北鐘堂」と「太鼓楼」の間で、先着1000名に「無料の甘酒」がふるまわれますよ。寒い中、嬉しいですね^^
あっという間になくなるようですので、温まりたい方は早めに行ってみてください。
【所在地】
〒543-0051 大阪市天王寺区四天王寺1-11-18
【電車でのアクセス】
- JR環状線、大阪メトロ(地下鉄)「天王寺駅」 から北へ徒歩12 分
- 大阪メトロ(地下鉄)「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」 から南へ徒歩5 分
- 近鉄南大阪線「阿部野橋駅」 から北へ徒歩14 分
【駐車場】
四天王寺 南大門に隣接した、タイムズを利用
8:00 ~ 22:00 200 円/30 分、22:00 ~ 8:00 100 円/60 分
【公式サイト】
和宗総本山「四天王寺」
大阪の除夜の鐘がつけるお寺「太融寺」(大阪市北区)
出典:http://www.taiyuji.com/index.html
「太融寺(たいゆうじ)」は、弘仁12年(西暦821年)に弘法大師が創建したお寺です。
高野山真言宗の寺院で、ご本尊は「千手観世音菩薩」。「一願成就の利益あり」と多くの人に親しまれています。
太融寺では、1月1日午前0時より「除夜の鐘」がつき始められます。
先着順で、つき始めまでに並んだ全員が参加でき、先着108名には、何回目についたかが記された証明札などの記念品がもらえますよ。
梅田という都会のど真ん中にあるお寺で、「除夜の鐘」をつくのも新鮮ですね。
【所在地】
〒530-0051 大阪府大阪市北区太融寺町3-7
【電車でのアクセス】
- 地下鉄谷町線「東梅田駅」より徒歩7分
- 地下鉄御堂筋線「梅田駅」より徒歩10分
- JR「大阪駅」より徒歩10分
- 阪急「梅田駅」より徒歩10分
- 阪神「梅田駅」より徒歩10分
【駐車場】
太融寺の駐車場スペースはわずかしかありません(1、2台)。
近隣にたくさん有料駐車場があるので、そちらに停めることをオススメします。
【公式サイト】
高野山真言宗「太融寺」
大阪の除夜の鐘がつけるお寺「大念佛寺」(大阪市平野区)
出典:http://www.dainenbutsuji.com/index.html
本堂が大阪府下最大の木造建築で、国の登録有形文化財となっている「大念佛寺(だいねんぶつじ)」。
1127年鳥羽上皇の勅願により、良忍上人(りょうにんしょうにん)が平野に創建したのが始まりのお寺です。
浄土教の宗派の一つ「融通念仏宗」の総本山で、日本最初の念仏道場となっています。
融通念仏は、念仏が相互に融通して大きな力となることをいいます。すなわち念仏を称えることによって、人と人、人と物、物と物とのすべての関係の上に融通和合の世界を自覚し、苦脳と迷いのこの世を喜びに満ち溢れ、悟りの智慧かがやく楽土(浄土)にすることをめざした教えです。
引用:大念佛寺HP
この大念仏寺では、大晦日の午後11時15分頃より「鐘楼法要」として除夜の鐘つきが始まります。
僧侶の方が初めについた後に参詣者で除夜の鐘をついていきますが、午前1時ころには締め切られますのでお気をつけください。
大念佛寺の境内では、先着1,000杯ですが「ぜんざい」が振る舞われます。
【所在地】
〒547-0045 大阪市平野区平野上町1-7-26
【電車でのアクセス】
- JR大和路線「平野駅」より南へ徒歩5分
- 大阪メトロ谷町線「平野駅」1、2番出口より北へ徒歩8分
【駐車場】
無料の駐車場がありますが、台数に限りがあります。公共交通機関の利用をオススメします。
【公式サイト】
融通念仏宗総本山「大念佛寺」
大阪の除夜の鐘がつけるお寺「北御堂」(大阪市中央区)
出典:http://www.kitamido.or.jp/html/n1c1p4.html
大阪メトロ(地下鉄)御堂筋線「本町駅」から徒歩すぐの所にある「北御堂(本願寺津村別院)」。
御堂筋沿いに建っているお寺なので、お参りはした事がなくても知っているという方も多いのではないでしょうか。
浄土真宗本願寺派の寺院で、大阪のシンボルストリート「御堂筋」の由来となった寺院の1つです。
「北御堂」では、12月31日の23:00~01:30で「除夜の鐘の集い」というイベントが行われます。
来場者がメッセージを書いたキャンドルを正面階段上にともしたり、新年へのカウントダウンを行ったり、照明によるライトアップの演出をしたりと盛りだくさんの内容となっています。
除夜の鐘つきの整理券は、大晦日の22:00~先着400人に配布されます。
鐘のつきはじめは23:45~ですが、23:55~一旦中断して新年のカウントダウンをし、00:10頃からまた除夜の鐘の鐘つきが再開です。
もし整理券がもらえなくても鐘つきの終了後に誰でも鐘をつくことができますが、1月1日の01:30頃には閉門となりますので、早めにお出かけくださいね。
【所在地】
〒541-0053 大阪市中央区本町4-1-3
【電車でのアクセス】
- 大阪メトロ(地下鉄)御堂筋線「本町」駅下車、A階段2番出口徒歩すぐ
【駐車場】
無料の駐車場がありますが、台数に限りがあります。公共交通機関の利用をオススメします。
【公式サイト】
浄土真宗本願寺派「本願寺津村別院(北御堂)」
まとめ
自分で「除夜の鐘」がつける、大阪の寺院を5つご紹介しました。
誰でもつける、整理券が必要などなど、それぞれのお寺で違いがありますが、大晦日から新年にかけて鐘をつけば、煩悩を祓う事ができご利益がありそうです。
良い1年のスタートが切れそうな気がしますね。
暖かい服装で、除夜の鐘つきにぜひお出かけください。
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